今回はレンジフードの基礎知識①プロペラファンとシロッコファンの違いについて。
今はほとんどの換気扇がシロッコファンですが、そもそもシロッコファンとは何か?プロペラファンとは何かを解説します。
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プロペラファンとは?


うちの実家も昔これでした。一昔前の住宅ではプロペラファンが一般的でしたね
プロペラファンは屋外との壁の間に穴を開けて、直接排気をする換気扇のことです。
上の写真はプロペラが丸見えですが、キッチンメーカーによってはブーツ型のフードが付いていることもあります。

フードが付いているとプロペラが見えないので見た目もさほど気になりませんね。
プロペラファンのメリット・デメリット
○シロッコファンより安価
×気密が悪い
×マンション・集合住宅での使用ができない
×外気の影響を受けやすい
プロペラファンは直接排気ができるので、排気能力が非常に高いのが特長です。また、シロッコファンよりも安価でリフォームでは使いやすいかもしれません。
しかしながら、壁に穴が開いている状態なので、気密はかなり悪い…

その為、現在の新築住宅でプロペラファンを使うことは、ほぼないです。
また、外気の影響を非常に受けやすく、強風の時にはプロペラが回らずに排気ができないことも。マンションや集合住宅は戸建てよりも高層となるため、強風が吹きやすくプロペラファンには不向きです(というかマンションはプロペラファン付けちゃダメ)。
シロッコファンとは?

シロッコファンとはこの筒状のファンのことです。プロペラファンと違い、屋外とはダクトを通じて繋がっています。

シロッコファンのメリット・デメリット
○ダクトを伸ばすことで部屋のどこへでも設置可能
○プロペラファンに比べて音が小さい
○高気密住宅でも対応可能(同時給排タイプあり)
×プロペラファンに比べると吸引力は弱い
シロッコファンはダクトを通じて排気をするので、屋外で強風が吹いていても排気がしやすく外気の影響を受けにくいのが特長です。
その為、マンションや集合住宅ではシロッコファンを使うのが基本。
また、プロペラファンは屋外との壁に穴を開ける為、キッチンのレイアウトが限られますが、シロッコファンはダクトを長くすればアイランド型などのレイアウトも自由自在です。
そして何より気密性です。最近では高気密高断熱住宅が増えていますよね。せっかく断熱性能がいい家を設計しても、換気扇から外気ダダ漏れでは意味がありません。高気密高断熱住宅の場合は同時給排タイプという特殊なシロッコファンを用いて排気を行います。
プロペラファンに比べると吸引力は劣りますが、使い勝手はシロッコファンの方が断然上です。
まとめ
リフォームをする方にお話しを伺うと、まだまだプロペラファン人工も多いように感じます。
レンジフードって、キッチンのメーカーごとに、ものすごく力を入れて作っています。キッチンのお掃除が面倒な箇所1位ですからね。
キッチンのレンジフード案内の際には必ずお客さんに伺っていたことがあります。

今使っている換気扇ってどんなものですか?どういったお手入れをしていますか?

うちは30年くらいまえの古い換気扇なのよ。そうそうプロペラみたいなやつよ。古臭いし掃除が大変でね。今は換気扇も進化しているのねぇ。
プロペラファンはどうしても古い換気扇というイメージがありますし、プロペラの取り外しと掃除がかなり面倒くさく、それでリフォームを検討する人も多いんですよ。
キッチンメーカーのカタログを見ると「プロペラファン」「シロッコファン」とどちらも記載がありますが、安いからといって適当に選ぶのは危ないです!
メリット・デメリットを理解して、ショールームでしっかり実物を見比べてみてくださいね。
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